あう。

 朝方空が白み始めた頃にヒグラシという蝉が鳴いている。今朝はなんだか夕寝をしているような心地で眠りに堕ちた。この辺は行政単位が区である立派な住宅街なのだけれど、ぼくが住んでいるマンションの隣には丘状(きゅうじょう)の古墳があり北側にはそれほど高くはないけれど山があり緑が多くそれで風通しがよいのか夜は涼しい。されど昼間はずいぶん暑くなった。今日は暑さで目が覚めたほどだ。本日曇ってはいるものの気温は高く本格的に夏に入ったようだ。いやこれまでとのギャップからそう感じているけれども夏本番までにあと1週間はかかるかもしれない。まだ空は高いのだ。青の濃さが足りない。真っ青じゃなければ。