毎年蝉のことを何かしら考える。

 読書メーターなるものを設置。これでモチベーションアゲアゲで読書ダッシュを行うべし。とはいうものの、かつて某友人が提唱した読書ダッシュ、僕がやったところですぐにバテるのは目に見えている。読書ジョグくらいが身体のためにはちょうど良いだろう。決してマラソンはしない。決して。
 最近夕方にアパート近くのわりと大きな公園で運動している。なんとそこではツクツクボウシが鳴いていた。九州出身の僕にとってあやつは夏の終わりを告げる類物だったので驚愕している。まずアブラゼミと同時期に鳴いていることがありえない。思わずランニング中の脚が止まった。
 それからミンミンゼミが九州の平地で鳴いているのを聞いたことがない。山にいるのがミンミンゼミだ。映像作品なんかでは「みーん、みんみんみんみーん」が夏の象徴のように取り扱われるが、西のほう、特に九州の平野では「わしわしわしわし」の大合唱こそ夏の象徴である。
 蓋し、夏の夕方にラジオから森山直太郎「夏の終わり」が流れ、外でヒグラシが鳴いていたら、僕は落涙してしまうことだろう。
 ああ「LOVEFM」を聴きたい。