入梅。

ZOO 2 (集英社文庫)

ZOO 2 (集英社文庫)

最後の物たちの国で (白水Uブックス―海外小説の誘惑)

最後の物たちの国で (白水Uブックス―海外小説の誘惑)

 お金がないので本を買うことができません。だから眠れない真夜中などには、自室の一辺を占めている、無駄に並んだ本の中から未読のものを手に取り読んでいます。
 『ZOO2』は既読だと思い込んでいました。何を読もうかなーと左端から順に背表紙を吟味していくと、なんとなく目に付き、パラパラ頁をめくってみたところ、知らない話ばかり。うっかり。購入時は『ZOO1』を読んでおなかいっぱいになってたんでしょうね。久々の乙一ワールドにのめり込み、一気に読了。流石乙一
 『最後の物たちの国で』は、半年以上前、オースターばかり読んでいたのでちょっと他の世界に触れようと、読まずに本棚に収納していました。語り手が女性であることから、オースターのほかの作品とは一線を画している気がするものの、読み進めていくうちに、オースター独特の雰囲気が滲み出て、他の作品とさほど変わらない感覚に陥っていました。その感覚がどのようなものか表せませんが。おもしろかったです。