ヘイ、ルーシー。

 日本酒は千差万別、美味かろうが不味かろうが酩酊。一番気持ちいいのはキンキンに冷やしたやつで杯酌み交わす飲み方。夏。次に熱燗酌み交わし。冬。これは親族に倣った方法。でもそんなに酒強ないからすぐにドランカー。
 春と夏と秋と冬で香水を変えるのはありだなと思う。けれども夏用冬用しかもってない。
 本を読めない。勉強もできない。卒論も具体論が思い浮かばない。
 本。ボルヘス『不死の人』。短編集。ニーチェドゥルーズ永劫回帰(永遠回帰)を踏まえているかのよう(ボルヘスドゥルーズに先んじている)。無宗教的日本人には到底解釈不可能。それでも読みながらうんざりしながら興味をそそらせる訳文はいい。ポー、ひいてはそれを踏襲したオースターに見受けられるドッペルゲンガーのような世界観(ポー=『ウィリアム・ウィルソン』、オースター『幽霊たち』)。よろし。しかし難い。
 勉強。日商簿記1級は難敵。数字嫌い。実質的には暗記分野。なんとなく高校数学を思い出させる。11月受験の不合格は必至。次々回は6月か。なむさん。TOEICは11月試験を逃せば企業就職活動には間に合わない。にも拘らず試験前日に従兄の結婚式で帰郷。試験会場をこっちかあっちか思案中。現状まで受験してこなかったことにそもそもの問題があるけれどもそれはもう知らない。
 卒論。日本史学という巨壁にたじろぎながらやるならば現代に直結しているものがいいと思うようになった。少し前まではこの列島に史学上古代から現代まで通底する思想や観念、無意識的感覚を取り扱いたいという妄念を持っていたが己の力を慮るに無理だと判断。津田左右吉民俗学なんかをやってみたかった。それで明治以降の資本主義構造を何か対象を拾ってどげんかそげんか論じる方向でやっていこうと思う。どうなるじゃら。
 九月十一日がまた終わった。