春、神谷バーで。

 昨日はよい日和でした。朝、いつもより遅く起床しカーペットを洗ったり掃除をしたりなんやかんや、なんやかんやはなんやかんやですよ!、 季節の変り目にすべきことをこなし昼前に浅草橋へ赴いた。両国橋から桜橋までてくてく歩き、久々のデートにうきうきしなかったわけではないが、ぽかぽか陽気に汗がじっと滲むのがなんとも心地よかった。けっこうな人だかりに少し驚きつつも真昼間から堤防の土手の芝生の上で飲んだビールは美味かった。初夏の陽気すら感じられた。早慶レガッタのメイン、対抗エイトは残念ながら負けてしまったけれどとても盛り上がって興奮した。あれぞまさに青春の一頁。隅田川の水面に映ゆる西陽はきらきらしていて水面に浮かぶ選手たちとのコントラストは絶景だった。その後日が傾く中浅草界隈をぶらぶらし五時には居酒屋の椅子に座っていた。三年ぶりの浅草で飲むならやはりと思って煮込みロードへ。煮込みとビールで杯を乾し乾しはしご酒。隣に座っていたきれいな和服ママと恰幅のいいおじさんと意気投合し電気ブランをちびちびなめているとサラリーマン三人も合流。彼らはおじさんの会社の仲間らしく七人で盛り上がりそれからママとはさよならをして残り六人はHUBへ流れてJAZZのLIVEを聴いてきた。バンドの方々は老齢だったがそのぶん渋くかっくいかった。ライブ中に和服のお婆さんが立ち上がってダンスを踊りだし僕も誘われ一緒に踊った。昨夜ほどダンスの素養がないことを自覚した時はない。一時間ほどでライブが終わりおじさんたちに感謝と別れを告げて帰路に就いた。なんて素敵な夜だったのだろう。そしてやはり綾瀬はるかはかわいいのである。