嵐山。

 クリーニングに出していた冬物のニットを受け取りに行ってきた。親元を離れてから自分でクリーニング屋に行くようになって気付いたのは、案外それは到る所にあるということ。街を歩いているときに注意深く看板や店を見ていればすぐに見つかる。これは今住んでるところが大都市だからなのか。アパートから半径300m以内に少なくとも3件はある。故郷は人口7万人ほどの地方小都市で、そこに居たころはまったく目を向けなかった。それでも思い出すだけで数件。クリーニング屋に注意を払って日々を過ごしてみよう。
 「紅葉狩り(もみじがり)」は紅葉を見に出かけること、らしい(大辞林参照)。僕は昨夜まで、その意味をもみじに限らず紅や黄に染まった落葉を拾いにいくことだと解釈していた。物好きもいるんだなぁなどと思っていた。よくよく考えれば、紅葉を見に行く人がたくさんいても、落葉を持ち帰って楽しむだけのために山野に行く人はそれほどいないだろう。それなのに紅葉狩りという言葉を上記のような解釈でこの二十数年を過ごしてきたことは甚だお恥ずかしいことである。遺憾である。