朝です。

 森鴎外って知ってますか?中学校を出てるのに「え?知らないよ?」って人はちょっとないんじゃないんでしょうか。夏目漱石と並び称される明治の文豪です。ちょっとウィキってみましたけど彼ってすごいんですね。近代インテリトップ10なんてランキングがあったら名前がありそうです。ドイツに国費留学したっていう。まだ日本が貧乏な頃に。すごいですねー。
 とある縁故から、そんな彼の作品についてのレポートを書くことになりました。「『雁』とその他の作品から自由に論ぜよ(4000字)」というテーマです。今日の未明にその旨を伝えられて、それで本棚の一番下を探ると出てくるじゃないですか。『山椒大夫高瀬舟』『阿部一族舞姫』(新潮文庫)。いやはや驚きましたね。一年以上前に古書店で買ったものと思われます。記憶にございませんが。何で読んでないのだろうと思いつつ本を開くとその理由が判明しましたよ。字が小さいんですねー。40年ほど前に刷られたものでした。うーんどうしようかなーなんて考える間もなく読み始めました。タイム・イズ・マネーなんて思っていませんけど、早く読みたくて。それに本屋が開くまでにまだ数時間ありましたからね。
 それがなかなかどうしておもしろいじゃないですか。まさに、どうして今まで読まなかったのだろう、ですよ。まー理由は明快なんですが。森鴎外という人物に好ましくない先入観を持っていたからです。すげー、なんとなくの、どうでもいいような、読まず嫌いです。こういうのはあまりよくありませんね、往々にして。
 一応、上記の2冊に収容されている主要作品は読んだので、本屋が開いたら『雁』を買って読もうと思います。書けるかなー。