満腹。

 昼過ぎに大学に行ってレポートを提出してきた。久しぶりに大学まで歩いた。ここ数日涼しいから。早稲田通りをブラブラ歩いているとどうしても古本屋に入りたくなり、何冊か買いたい本が見つかる。けれど、今日は我慢して、大学生協で本2冊とCD2枚購入。数千円とんだ。その後友人二人とワセメシ「ライフ」を訪れた。「肉飯」なる看板メニューがあり、僕と友人の一人は並み盛を注文したが、残る一人は大盛りを注文。並み盛の3倍の量で、一人で食べきれば1000円、無理だったら並み盛の3倍1800円。健闘むなしく完食できずに1800円払う破目に。僕としては笑わせてもらったし、食い残しを少し食べさせてもらったのでよかったのだけれど。味はもちろん、何よりも店の親父がいい人だった。また行きたいと思う。かつては喫茶専門だったらしく、道理でコーヒーも美味い。
 その後友人の一人は帰り、残る一人と「山水ビリヤード」へ。最近ビリヤードがおもしろい。決してうまくはないけれど、偶然にも玉がポケットに入る感覚が楽しい。僕にとって、その偶然に入るということが大事なのだ。確かに狙い通りに入るのは心地よい。しかし、偶然にも入るときのほうがより心地よさを感じる。心地よさを感じるというよりはむしろ、驚きを得るというべきか。偶発的に起こる楽しい出来事。それが普段の生活でも生じてくれるといいな、と思う。驚くということはいつのときも新鮮な感覚なのではなかろうか。しかし、僕はどちらかというと石橋を叩いて渡るタイプの人間で、とりあえずやってみようという気はあまり起こらない。考えてからじゃないと、動けないってわけだ。だから、偶発的な出来事は他の人に比べて少ないんじゃないかと思う。ビリヤードみたいに限られた領域、すなわち僕が把握することができる領域ではそうすることも可能だが、現実世界は僕には広すぎる。把握できないからこそ、行動が晩生になりがちなのかもしれない。ビリヤードの場は、そんな奥ゆかしい僕を解放してくれる場でもあるのだ。とまでは言い切れないな。薄っぺらな考察を終える。